夏の住まい-通風 1 

エコフレ

2009年07月01日 20:21

吉田兼好の「徒然草」に

「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。」

という文があります。

高温多湿の夏を、気持ちよく過ごせることが、日本の気候風土に合った住まい方であると言われてきました。

現代の住まいは、高気密高断熱化が進んでおり、建築基準法では「24時間換気」が義務づけられましたが、できれば、換気扇を使わず、自然の通風や、住まいのひと工夫で、気持ちの良い夏を過ごしたいものですね。

まずは、機密性の高い現代の住宅では、意識して、窓を開けるようにしましょう。
室内の空気が停滞していると、カビや結露の原因になります。

その際には、必ず、「吸気」と「排気」を確保しましょう。
つまり、空気が家の中を通り抜けていくことが大切なのです。


引戸を利用すると、自然に家の中を空気が循環します。
現代でも、昔ながらの日本の住まいの良さを活かすことができるのです。

ドアの場合は、ガラリをつけたり、床から数cmカットしたりする事で、空気を取り入れることができます。


梅雨の間の晴れた日には、気持ちよく窓を開けて、空気の入換えをしてみてくださいね。

<倉布人>

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